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「女帝アスカムⅥ」完成!!!

お待たせです!!!ついに完成しました♪もうちょっと時間かけようと思ってましたが、勢いだけでいっちゃいました(笑)。副題も決めました。「女帝アスカムⅥ トランスサピエンス・ホルモノイド」です。

第4節、交渉

ヴァレンチーナは、プロフェッサー・N.T.美砕瑠のまるで魔法のような攻撃に驚きつつもあきれたようにアスカムに言葉を投げた。

「どういう仕掛け?あなたは007?・・・それともニンジャ?」

アスカムは、ヴァレンチーナのジョークが気に入った。

「アハハハッ、忍者か・・・それはいい。」

アスカムはそう言って小さく笑うと樹花を見つめた。すると樹花はアスカムの心を読み取って、自分のコートの襟元に内蔵された小型スピーカーの音量を上げた。

「教授、どうぞ、お話し下さい。」

樹花がそう言うと知的だか癖のあるロシア語で人工知能・美砕瑠教授が挨拶を始めた。

「我輩はプロフェッサー・N.T.美砕瑠である。ヴァレンチーナ、我輩は貴女との再会を楽しみに待っていた。」

するとヴァレンチーナは、氷の心を自ら赤い炎で溶かして、懐かしそうにそれに答えた。

「美砕瑠教授、貴方でしたか。こんな悪戯をするのは・・・貴方の忠告を聞かずにウィルスを使ったおかげで私はこんな身体になりました。誰を責めることもできない・・・自業自得です。」

「君はずっと苦悩していた。我輩は結局、君を止める事ができなかった。そう、我輩がスヴェトラーナを発掘しなければ、君はこれほど苦悩せずに済んだかもしれない。我輩は遠い過去に日本で自ら引き起こした或る事件と同じ過ちをまた起こしてしまった。我輩の提唱する精神遺伝学からすれば私は実に罪深い人間の末裔だと言えるかもしれない。全く恥ずかしい限りである。」

「さっきまで、ヤフーッとか言ってたくせに。教授、湿っぽい話はココまでにしましょう。」

アスカムは、二人の会話を制して本題に話を移した。

「女王ヴァレンチーナ、用件は一つです。貴女と同じ方法で私は両性具有の肉体を手に入れたい。どうかTR-810ウィルスを譲ってほしい。謝礼は貴女の望むことでいい。」

ヴァレンチーナが、女帝を見つめる。その心に浮かび上がる青い炎に樹花は悲鳴を上げた。

「駄目よ!アスカム!・・・彼女は・・・あなたを欲しがってる。」

ヴァレンチーナは舌なめずりをし、淫らな感情が渦巻き始めた。そして、その欲望の炎が大きく燃え上がる。

「察しがいいね。お嬢さん。貴女の大切な彼はどこから見ても女の子・・・しかもスーパーモデルも真っ青・・・フランス人形のように美しい。そうね、お嬢さんが察したとおり・・・男として、アスカム・・・あなたを抱きたい。」

さらに、男らしさを誇示するような強い口調でヴァレンチーナは女帝を口説いた。

「私との性交渉によって、私の体内に息づくウィルスをあなたに提供することにもなる。TR-810自体に危険はない。感染したからといって何の変化も起こらない。そのことは美砕瑠教授から聞いているはず。」

女帝は、樹花の女性としての深い悲しみに応えられない不甲斐のない自分自身に憤ったが、冷静に心を保ってヴァレンチーナに返答した。

「教授から聞いているよ。セックスの絶頂の中で死を迎えてのみ、このウィルスは活動を始める。そして、感染した人間は死ぬ前の記憶と人格・・・魂を維持したまま胎児へと退行し、最終的には小さな細胞にまで戻ったところで、再び人間の形へと再生を始め、両性具有人類、トランスサピエンス・ホルモノイドとして黄泉がえる(生き返り生まれ変わる)。」

アスカムの言葉を補うように美砕瑠教授が続ける。

「動物・・・もちろん人間においてもだが生命に危機が生じた時、ホメオスタシス(恒常性)というものが発動される。TR-810ウィルスはヒトの生命が絶たれる直前、このホメオスタシスを限界点まで高めるのだ。いまだほとんどが未知の領域である脳内、特に脳下垂体に働きかけ、未知なるホルモンを引き出すのである。 そして、新たなるヒトの進化が始まる。」

その言葉を払うように、ヴァレンチーナは再び凍てついた氷の瞳で女帝を見つめ大きな声を出した。

「お前は、私と同じ・・・人ではないもの・・・異形となるのだ!それで良いのか!」

アスカムの答えは一つしかない。

「答えは最初から決まっている。貴女の申し出を・・・受けよう。」

樹花は自分の分身でもある愛する同胞が渇望する心の叫びを聞いて、観念したように小さくアクティブ(能動的)テレパシーで呟いた。

(あなたが思うように・・・すべきだわ。アスカム・・・あなたの望む世界を手に入れるために・・・)

その時、樹花の水晶のような美しい瞳から大粒の涙が零れた。
アスカムとの愛は隷属の愛・・・樹花は最初からわかっていたのだ。しかしわかっていても尚、アスカムへの永遠と思えるその恋慕の情は消えようがなかった。

続く。

次回作「女帝アスカムⅦ」では、いよいよアスカムが両性具有化ウィルスによって新人類になるその過程を描いていくことになりそうです。エロティックなシーンは次回にお預けです(汗)。

追伸:とtりあえず、今作に関しては、少し時間を頂いて、修正・改定を加えた上で挿絵を作り、ラヴトピアの小説コーナーに移殖したいと思ってます。

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プロフィール

サオリーナ

Author:サオリーナ
ちす♪ 佐緒里です^▽^)b
オトコに生まれたけれど・・・
御主人様と出会ってすっかりオンナに育てられてしまいました。
愛さへあれば・・・変態でもイイじゃん♪

2003年よりWEBSITE「佐緒里のラヴトピア」<2010年終了>を立ち上げ、それ以来ネットの海を漂っています。

当ブログ・リンクより「画像も貼れるけど語り場的BBS」に跳べます。 コチラの掲示板では楽しく時にはHに語り合いましょ。

※カテゴリ・リンク「マイポートレート・ギャラリー」は私の女装&フェティッシュ写真集となっております。

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